2022.09.08

青森県への転職に役立つ支援制度

全国には独自の支援制度を設けている市町村が多数ある。UIターンを希望する方にとっては大変大きな支援だ。その中から特に就業に関する支援に関して、地域別でいくつかを紹介する。今回は青森県の支援制度を一部ご紹介。

目次

  1. つがる市
  2. 八戸市
  3. 蓬田村
  4. 青森市
  5. まとめ

1. つがる市

◇農業次世代人材投資事業(国事業)
次世代を担う農業者となることを考えている方へ対して、就農前の研修を後押し(準備型)及び就農直後の経営確立支援をする(経営開始型)事業。
○準備型:最長2年間150万円補助
・就農予定時の年齢が原則50歳未満であること
・独立及び自立就農、雇用就農または親元就農を目指すこと
○経営開始型:最長5年間(1~3年目150万円/年、4~5年目120万円/年、夫婦で就農の場合1.5人分)
・独立及び自立就農時の年齢が原則50歳未満であること
・前年度の世帯全体の所得が600万円以下であること

◇新規就農者支援事業
つがる市の主力農産物である、つがるブランド8品目(お米、メロン、スイカ、りんご、トマト、長芋、ゴボウ、ネギ)を作りたいという市外からの新規就農者に対して、国の補助金に上乗せで補助。また、研修に当たってはつがる市新規就農者受入協議会のメンバーが手厚くサポート。
<補助内容>
就農準備支援金:10万円(就農時1度のみ)
研修支援金:月額5万円(補助月最大24か月)
居住費支援金:家賃の2分の1以内(上限2万5千円、補助月最大24か月)

2. 八戸市

◇ほんのり温ったか八戸移住計画支援事業
UIJターン就職の促進と各産業分野における人材不足の解消を図るため、UIJターン就職希望者に対して就職活動等に要する交通費、移住のための引越費用、住宅費(家賃)、学用品等購入費を助成。
【交通費等助成金】 上限額は1万5千円/回(2回まで)
【移住準備助成金】 上限10万円(1回まで)
【住宅費助成金】  上限3万円(ひとり親世帯は4万円)/月 ※最大6ヶ月
【学用品等購入助成金】  小・中・高校生1人あたり一律4万円(1回まで)

3. 蓬田村

◇農業次世代人材投資資金
就農初期の青年就農者に対して、最長5年間、経営開始型の青年就農給付金を給付。給付金額は1人当たり年間最大150万円で、夫婦で経営の場合は合わせて年間最大225万円。

4. 青森市

◇青森市新しい働き方移住支援金
上限25万円+同居の子1人につき5万円
<対象者>
県外に居住しているかたで、青森市移住支援会の居住・勤務先の要件で対象にならない方
<対象経費>
引っ越し費用、転居交通費、住宅購入費・賃貸料、リモートワーク環境整備費など
<補助率>
1/2

◇青森市リモートワーク活動支援金
年間最大36万円、3年間最大108万円
<対象者>
青森市移住支援金または青森市新しい働き方移住支援金の受給者で、本市でリモートワークを行う方
<対象経費>
本社等への出社や顧客との商談等で県外に移動する際の交通費、市内コワーキングスペース等の利用料など
<補助率>
1/2

5. まとめ

その土地の農産物やその土地ならではの事業を支援する制度が特に多いなか、UIターン転職をしたのちに、趣味や将来の仕事として地域ならではの事業に新たに挑戦する楽しみも増えるだろう。また制度を見ていくと、対象都道府県の地方創生に関する取り組みが非常によくわかる。そういった取り組みも参考にしながら自身のやりたいことと合致する土地を選んでみるのも有意義なUIターン転職への足掛かりになるだろう。