地方への移住を伴うUIターン転職。一般の転職と違い、仕事以外にも準備をすべきことがたくさんある。実際に何を検討すればいいのか。UIターン転職までのステップを本コラムで紹介していく。
目次
UIターン転職は移住を伴う転職だ。「なぜ移住をして地方で仕事をしたいのか」、移住の目的や、「移住先でどんな暮らしをしたいのか」をまずは検討しよう。インターネットや雑誌などを活用し、自分の希望に近い暮らしをしている方を探すのもおすすめ。
また、家族がいる場合は家族一人ひとりが求める環境も少しずつ違うことを念頭に、早い段階から移住後の暮らしのイメージを共有し、条件を整理しよう。生活する地域、住まい、働き方の条件、これらを優先順位で並べて具体化すると整理しやすい。
1で整理した移住後の暮らしのイメージに合う地域を探そう。
「現住地やふるさとからどのくらい離れても大丈夫か」「その地域の気候に適応できそうか」さまざまな角度で比較すると絞り込んでいくことができる。
東京や大阪には全国の自治体の情報が集まる「ふるさと回帰支援センター」があり、色々な地域を比較検討できるので、候補地が漠然としている場合は利用してみると良いだろう。
ただし、色々と情報を得ると、何を求めていたかを見失いやすい。
新たに得た情報も加味しつつ、1で検討した目的に戻り、譲れない部分・希望する暮らしのイメージを、改めて考えよう。
候補地がある程度絞り込めたら、その地域が開催する移住相談会や移住セミナーに参加するなど、具体的な情報収集に入る。
また、自治体の移住相談窓口では、一人ひとりの希望に沿ったおすすめの地区の紹介や生活情報の提供、移住の実現に向けたアドバイスをもらえる。
オンラインセミナーやオンライン相談を活用するのもおすすめだ。
1で書き出した希望や条件の中には、両立することが難しいものや現実的でない理想が含まれていることもある。
移住セミナーで先輩移住者の体験談を聞いたり、移住相談を受けながら、1で書き出した内容を振り返り、本当に譲れない条件は何か、改めて見直していこう。
移住したい市町や地区が具体的に思い浮かぶようになってきたら、実際にその市町に足を運び、生活環境や地域の雰囲気を体感することが非常に大切だ。
近年は、移住体験ツアーや現地案内プログラムなどが各地で開催されているケースや、お試し移住体験施設など短期~長期滞在できる施設を利用できる市町もあるため、うまく活用すると良いだろう。
何度も足を運びながら、その地区で生活をしていけそうか、気に入って住み続けることができそうかを確認し、移住する地区を決定していこう。
住まいや仕事、子どもの保育園・学校など、移住の実現に向けた具体的な準備を進めていこう。
学校等に関しては、移住先の自治体を通じて情報を集めると良い。
住まいは、まちの不動産業者で情報を集めるほか、移住先の自治体で空き家バンクや不動産情報の提供、住宅取得助成などの支援策を行っている場合がある。
仕事に関しては、各自治体の情報をもとに検討していくのも良い。
また、「キラリと光る地方企業」メディアには、その名の通り地方の魅力ある企業が集まる。
ここで紹介したステップはあくまでも一例だ。
このステップを参考に、最低限、検討する必要のある要素を洗い出し、優先順位をつけ、検討していこう。
UIターン転職においては、「地方で仕事をしたい」、「地方で暮らしたい」となぜ思ったのか、仕事と暮らし両面に関する動機が非常に重要である。
動機を掘り下げ、本来の目的に沿った有意義なUIターン転職を目指そう。
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