長野県下伊那にあるクロダ精機株式会社。 製造業であり、最大の特徴は「試作品」に特化した製造であること。 試作品だと、製品化の前段階なので製造の前例もなく、かつ、少数での作成となり、様々な技術が社内に蓄積している。 日本一の試作屋を目指し、モノづくりが好きな方、何かに夢中になれる方を募集。
募集職種・ポジション | 製造クリエイター |
---|---|
仕事内容 |
・金属板金試作部品を製造 ・次世代自動車、航空宇宙、医療機器等に関わる小ロット限定生産の精密プレ ス部品試作加工 ・試作加工工程における技術開発と加工機設計、開発 ・自社ブランド商品の企画、設計、開発 |
想定収入 |
【給与】 195,000円(新卒)~ ※経験やスキルによって異なります 中途入社の方は経験やスキルに応じて相談し決定 【賞与】 合計3カ月~5カ月分を5月/12月に支給 ※実績に応じて変動 ※前年度実績 3カ月分 |
募集背景 | 事業成長や領域を広げるための人員強化のため。 |
求める人物・スキル・経験 |
・モノづくりが好きな方 ・自分で考え、創造することが好きな方 ・何かに夢中になった経験がある方 ※経験等は問いません |
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 本社所在地と同じ |
勤務時間(就業時間) | 勤務時間:8:10~17:10 |
試用期間 |
3カ月 ※試用期間中の雇用条件変更なし |
休日・休暇 |
年間休日数119日 週休2日(土日) ※交代制で土日出勤あり、前後の火木振替休日 |
待遇・福利厚生・加入保険 |
社会保険完備(雇用保険、健康保険、労災保険、厚生年金) GLTD 燃料費社員価格制度 資格取得支援 飯田勤労者共催会 生命保険 育児・介護休業 短時間勤務制度 社用車借用制度 慶忌金 中小企業退職金共済 確定拠出年金企業型年金 |
住居手当など | 通勤手当 |
―大学進学で地元を離れ、横浜へ
高校を出て大学進学のタイミングで横浜へ行きました。やはり何でも物があるという便利な場所なので、最初は住むのにいいところだなと感じていました。本当にいろいろな誘惑もありますので、学業をしながら遊ぶことも多かったです。さまざまなことに興味を持って熱中する生活をしていました。ただ、一生都会で住みたいなとは思わなかったです。例えばいずれ家庭を持ち、子供ができたときには、こういう環境下ではあまり育てたくないなというのは正直思っていました。
―佐々木社長が地元へ帰り就職したきっかけ
横浜で20代を過ごす中、会社を経営していた私の父が病気で少し調子が悪いということで、最初は看病に長野県の伊那へ帰ってきました。しかしなかなか良くならないだろうということで、私も定職に就いていなかった時期だったので、これがタイミングかなと感じて、横浜を離れ地元で就職することになりました。
―クロダ精機へ入社、15年の現場仕事から社長へ
父の会社を手伝いながら次の仕事を探せばいいじゃないかということで、クロダ精機に入りました。すぐに後を継ぐことは考えてなかったのです。ただ、この会社の中で成長していくには現場のことを知らないと難しいだろうと思ったので、現場作業を一からやらせていただきました。その後、役職をいただいてからもマネージャー業務はやりながら、結局15年くらい現場に携わってきました。そんな中、50期のタイミングで4代目代表に就任しましたが、同時に現場には一切手を出さないようにしました。この変化に周りも大変だったとは思いますが、恐らく私が現場に手を出していると、ずっと現場が独り立ちできないので、線を敷いて社長職に専念しましたね。
―経営者になって最初に取り組んだこと
社長になって、会社として新しいことにチャレンジすることも考えました。けれども、私自身が役員も経験せずに社長になったものですから、まず確実に行くことが大事かなと思って、経営の勉強からスタートしました。外部のセミナーや先輩の経営者の方と機会を見つけてお会いしていく中で、インプットとアウトプットを繰り返し学んでいきました。
―未曾有の事態を乗り切れた思考法
私が代表になって1年半でコロナというものがやってきました。先代は社長5年目にリーマンショックを迎えてるんですけれども、リーマンショックは100年に一度と言われていましたので、私の代でまさかこんなことが起きるとは思ってもみなかったです。最初はよくわからない状態でしたけど、今だからこそできることってあるんじゃないかなと考え始めたんです。それを実行に移すようになってから、ピンチをチャンスに捉えられるようになったと思います。今までの常識が通用しない状況になっても、時代の流れに柔軟に対応していくことを考えるようになりました。
―佐々木社長が大切にしている2つのこと
社長として大切なことっていろいろ考えたんですけど、そんなに多くはないのかなと考えています。1つは松下幸之助さんの「社長は一年に一日だけ働けばいい」という言葉でも語られているように、将来のビジョンを社員さんに見せ、会社がどういう方向に進むかをしっかり示してあげることです。これは最重要だと思っています。あとは社員さんが全員、最大限の力が発揮できるような環境作りです。安心して働けて、なおかつ皆さんがハッピーで、その能力を十分に発揮できる環境を提供することが大切だと思っています。
―理念を紐解く。自己満足という責任
「我が社の事業活動は顧客満足と自己満足を実現し、社会の責任を果たす」
先代の方たちがいろいろな勉強をしていく中で、やはり理念が必要だろうということで作られたと聞いています。理念の中に、自己満足という言葉が入っているんですね。これはよく誤解されやすいのですが、弊社の考え方は、顧客満足やお客様第一は当然で、それによって自分たちも満足できなければ責任をしっかり果たせないでしょうということです。この部分は特に私も重要視しています。
―理念の先に実現したいのは幸福感
何の為に働くか、何の為に会社が存在するかということには決まった答えがないと思います。けれど、働くことを通して会社に関わるのであれば、そこに幸福感のようなものを社員皆さんが感じられるといいなと考えています。幸福感のようなものは関わる人全てが一体になって連鎖していると思うので、いくらお客様から認めてもらっても、実は中で働いている皆さんが不満だらけだということがあってはならないと考えています。何を幸福に感じるかは人それぞれだとは思いますが、そのようなものを与えられる企業でありたいです。
―目指すのはクロダ精機というオンリーワン
社長に就任した際、社員皆さんの前で「私たちは日本一の試作屋さんを目指しましょう」という話をさせていただきました。これは規模や人数が日本で一番大きいことを指しているわけではありません。それよりも、日本でクロダ精機だけにしかない価値を求めて、お客様にとっても働いている社員さんにとっても、また関係する地域の皆さんなどいろいろな方たちにとってのオンリーワンの試作屋さんを目指したいと思っています。
―日本一の試作屋に必要なこと
まだまだビジョンを明確にできていない部分もありますが、お客様が期待していることを実現するにはどうしたらいいか、ということが今後取り組むべきことの中心になっています。その先には、お客様自身が気付いてない望みをいかに掘り出すかということも大切です。これができたらより日本一の試作屋へ近づくと思います。まだまだまだそこには達しておらず、現在直近の目指す姿です。
―自然に囲まれ穏やかな長野県伊那
長野県の伊那はのんびりしたところです。自然も多いですし、周りを見渡すと中央アルプス南アルプスが見えるような山に囲まれた地域です。この地域の人はとても優しい人が多いですよ。また農作物や果物、野菜も美味しいところですし、自然災害がとても少ないです。非常に住みやすい地域じゃないかなと思っています。週末になると、色々なイベントがあったり、いろいろな形で自然と触れ合う体験をしていただけます。
―お客様の一言からスタートした試作事業
弊社は創業して50年と少しです。スタートは量産部品を作っていたり、その組み立てをやっていました。30年ほど前に量産部品の生産において価格競争が厳しくなり、海外に加工が移管されていくという時期がありました。そのときにあるお客様から、こういう試作部品を作ってみないと言われて、やってみたら案外良かったというのが今の事業を形作るきっかけになります。その後、試作がたくさんできるように設備を配置し、徐々に試作品に特化していく形になりました。現在でちょうど25年くらいです。
―試作品づくりならではの特徴
お客様が将来製品化したい部品を開発していて、そのためには試作が必要であるという時に、図面をいただき、それをモノとして実現するというところが事業のメインになります。量産部品の場合は、立派な設備を用意して作っていくイメージですが、試作の場合はそこまで初期コストをかけられないことと、時間もかけられないので、基本的に人が手作りをしていく部分が非常に多くなります。なので人の技術がより一層必要になってきます。
―対応力が身につく、楽しいモノづくり現場
毎日毎日新しくモノづくりをしているので、当然いろいろなことに対応できる力がずっとついてくるという点もありますし、またモノづくりが好きな人にとっては、自分でモノを作っている実感がすごくありますので、楽しい現場だと思います。
―真面目にこだわる、試作屋としての強み
これは昔からの社風なのかもしれませんが、社員さんにはわりと真面目な人が多いです。手作りですので、どうしても妥協しなければいけない部分が出てくるんですけど、安易に妥協せず何かの形にしてみようとか、いい加減な仕事をしない、そういった部分がすごく強いと思います。また、お客様にお約束した納期は何が何でも守らなきゃいけないというのは、私が入社した頃からずっと当たり前となっていますので、納期を守れと言われたことはほとんどないです。自然と皆さん、そういったことが身に付いています。
―好奇心を持ってみんなで高める技術力
現場では私と同じ好奇心の強い人が多いです。例えば、どうやったらうまくできるんだろうとか、こうやったらうまくいくんじゃないかというのをみんなが考えてくれます。それ繰り返して、自然と技術力がついてくる現場になっていますね。
―個人の頑張りを活かす仕組みづくり
今現在、人事評価制度を構築している最中です。ここには考えがあって、ただ通知表のように項目が並び、5段階評価をするだけだと、その人が実は何を期待されているのかということが見えてこないと思います。そのため、一人一人が自分の目標を少しでも自ら立て、頑張るぞと決意し、それができたかどうかというところを評価の中心にしたいと思っています。目標内容に関しては個々の頑張っていることを、その人のレベルに応じて立てていただくことが基準です。なぜかというと、製造現場は特に個人としての数値結果がなかなか見えづらい現場です。各々が自分の目標に向けて頑張った結果、それを会社全体として数値に残せればいいのかなと思っています。
―試作屋さんに合う人物像
モノづくりが大好きな方は大歓迎です。イメージとして、説明書のないプラモデルを作るような仕事内容です。完成品の絵はあるんだけど、自分でどうやったらうまくいくだろうと考えながら、物を作っていきます。そういったことが好きな方にはとても向いていると思います。また、何かに夢中になれる方はとても合うと思います。例えば部活動でも社会活動でも何でもいいと思うんですけど、一生懸命何かに取り組んだ経験がある方は、やはりどんなことにも一生懸命取り組むことができると思うので、そういう方は向いているのではないかなと思います。
―習うより慣れろの技術職
まずは会社の考え方や理念をしっかり理解していただくことは大事だと思いますので、押しつけではなくて納得していただきながら、こういう思いで一緒に仕事をやっていきましょうという点を、共に勉強できたらと思います。その後は、座学で覚えるよりも、先輩と一緒に仕事をしながら現場で少しずつできることを増やしていくという流れです。
―ほとんどの社員が未経験スタート
新卒入社の方も中途入社の方も、経験者はほとんどいません。製造業は初めてです、図面なんか見たこともありません、と言う方がほとんどなので、最初は戸惑いがあるかもしれませんが、まずは先輩に言われたことを言われた通りにやることからスタートして、日々新しい仕事を繰り返していることで、自然と技術と知識が身についていくので安心して挑戦していただければと思います。徐々に部分的にできることが増え、おおよそ1年から2年経ちますと、ある程度は業務を任せられる形で一段階目はクリアになるかなと思います。まずは与えられたことをしっかりやる段階があり、次はどうやったらそれができるかを考えながらできる段階があると思います。そのためには何が必要かを考える段階が次にあり…と成長の段階は恐らく無限にあります。
―幅広く経験を積んでいく
製造現場においてある程度部門が分かれていますが、最初は特にジャンルを決めず、できるだけ幅広く色々なことに挑戦してもらい、ある程度慣れてきたところで得意不得意に応じてカテゴリー分けをしていきます。中心となる仕事を決めつつ、苦手なところを伸ばして、できるだけ幅を広げていくというイメージです。試作品に関しても決まったものが来ることはないので、やはりいろんなことをやっていただける現場です。
―年間休日と工場の稼働を保つ制度
年間350日工場を動かしていますので、交代勤務が発生することもあります。土日は当番制になっており、土日に出社いただいた方は前後の火曜日と木曜日を休むという形にして、勤務体系を作っています。年間休日はしっかり確保しながら、会社としては営業日を増やすという形です。
―積極的な社内イベント
よくある新年会忘年会のようなイベントがあったり、夏秋にもそれぞれイベントがあります。社員旅行には毎年行っていましたね。基本的には1泊でバス旅行をすることが多いです。今はなかなかできない状況ではありますけど、やはり社員間での交流の場はいろいろな形でずっとやってきていますね。コロナが落ち着いた時にはまた復活させたいです。
―コミュニケーションが定着した文化
工場では一人でモノを作るシーンが多いですが、やはりチームで動く要素が非常に大きいので、コミュニケーションの場は大切にしていますし、大切にできているんじゃないかなと思います。製造業ではコミュニケーションが課題にあがることが多いですが、弊社は皆さん仲良くコミュニケーションをとっていますね。
―人が出る地域ではなく、来る地域へ
この地にはやがてリニア中央新幹線の駅が車で10分くらいのところにできるということで、地域にとっては革命みたいなことが起こることがもう決まっています。その時に、この地から東京に人が動いてしまうのではなくて、この地域を人が残る魅力あるものにしたいと思っています。そのために何ができるかというところを考えながらやっているような現状です。
―製造物を通して地域の心をはぐくむ
伊那市で地域の50社くらいが一か所に集まり、小学生を中心に仕事体験ができるイベントを開催しています。我々製造業は機械を持っていくこともできないですし、仕事そのものは金属を扱っているので危ない部分もありますし、何ができるのかなとずっと考えておりました。そんな中一度参加した際、小学生に手作りのコマを回してもらったんです。我々はそこまで期待してなかったのですが、子供たちは目をキラキラ輝かせていました。そんな姿を見て、やはり我々のやっていることは、みんなの役に立つんだなということを感じましたね。将来の地域の成長を担う方々に、コマや製造物に触れていただいて、その心を育んでいるようなところがあるのかなと思います。今後も引き続きそういった取り組みを続けて、役に立てればと思っています。
―個性を活かした地域貢献を
私個人としても、地域のさまざまな産業の問題に対して、何か間接的にでもお手伝いできないかなということを年々考えています。ただただ受け身であるとこぼれてしまうだけなんですけど、こういうところをもっと元気にしたいなとか、こういうことができたらいいなという、気持ちがすごく大事だと思っています。なので、社員皆さんがそれぞれ持っている経験を生かせる場があるのであれば、会社としても一緒に取り組んでいきたいなと考えています。いろいろな方が集まっているので、きっと地域に向けてまだまだ多くのことができると思っています。
社名 | クロダ精機株式会社 |
---|---|
本社 | 〒399-3202 長野県下伊那郡豊丘村神稲9268-1 |
従業員数 | 37名 |
資本金 | |
設立日 | 1970年4月 |
代表者名 | 佐々木 俊一 |
事業内容 | プレス部品の試作製造 レーザー ワイヤーカット加工 |
採用HP | https://kurodaseiki.co.jp/5-1 |
Copyright © 2021 FBメディア